「ネットでコミュニケーションとか情報交換できるがに、なんで、たいそい思いして本作らにゃならんのや?」
と、何人かの人に質問された私。・・・そうです。実際ネット上には「能登の情報」がたくさんアップされています。コミュニケーションも掲示板やチャットで楽しくできます。それに「能登の情報を載せた本」は旅行ガイド誌や週刊誌などの特集等たくさん出版されています。
「今更、本どま作らんでもエエがい。それも素人集めてダラでないかぁ〜」とまでも。(^^;
ネットにはネットの魅力があります。しかし、それはネットをやっている人だけのものです。現実にパソコンを持っていても、やれ「難しいし、よぉ分からん」だの「便所の落書きだ」「ウィルスだ」等と、未だに多くの人にとってはハードルがあるのを感じている能登の手です。機会があってパソコン初級教室で20数人教えましたが、その中で今実際にネットを活用している人は1割です。
「ネット上の本でもイイんじゃない?」
これも考えました。でも、ホームページを苦心して作っても、アクセス数も少なく反応が無いことも身をもって感じています・・・経験上、(^^;)馴染みの人だけで盛り上がるのも悪くは無いのですが、気がつくと一寸寂しかったりします。一応、本業のHPでは「染め帯」のオーダーや大きなタペストリーの注文、CGの依頼などもあって「おぉ、ネットビジネス!」と喜んだこともあるのですが、正直なところ、多くの人に見てもらえるサイトを作るというのは、なかなかむ難しい!というのが本心です。 尤も、1年間で驚異の6000万ヒッサイト『侍魂』のように魅力のあるHPを作る才能があれば別ですが。ちなみに私は『絵日記でもかいてみようか』もお気に入りで、ほぼ毎日見ています・・・話が脱線(−−; ネット上で話題になって出版された本も沢山あるようです。最近では「世界がもし100人の村だったら」でしょうか・・・本の実物を見て、なんだか乱暴な作り方と思えて買う気がなくなりましたが(^^;)立ち読み5分で終わりそうです。 能登情報誌の本を作る趣旨は↓2月1日にも書きました。 住んでいる私たちの目で見たもの、心で感じたものを、ちゃんと記録しておきたいものだと思う。そして、能登に住みながら、身近にありすぎて知らないこと、気づかないこともあるのではないか。もしかしたら、本当に良いものを見失っていることもあるのではないか。 私は元来「もの作り」の人間なので、「形のあるもの」として本が好きなのです。もちろんネットも好きですが、老人や子供たち、ネットをしない人にも読んでもらいたいと思っています。ネットを利用している人にとってコンピュータはとても便利な情報源ですが、今のところ、ネットで情報を得る人よりも、ネット以外で情報を得る人の方がはるかに多いのですから。 ネットで行うほうが良いこと、本で伝えるほうが良いこと、ネットでしか出来ないこと、本でしか出来ないこと。それぞれあるようです。それぞれの良さを有効に使うことが出来れば、もっと良いはずです。ネットと本を連動させる事で「能登の情報」を、より充実した内容に出来ると思っています。 今はまだ、気持ちだけですが、「能登に住んでいる人だから作ることの出来た本」「能登に住んでいる人にしか作られない本」というのを目指しています。・・・皆さんの力を、お借りして。 |