「おってかいね」 能登弁日記・その1 (by能登の手)

 

タバコを買いに近所の雑貨屋さんへ。と言っても、2Kmほど離れた所。(・・・どんな近所?)
 
 

「おってかいねー」
「あれぇ〜、あんさま、久しぶりやがいね。寄ってかっしま」
「え〜ぇ。達者かいね〜」
「暑っいがいね」
「お〜いね。まんであっつーて、しのぎにくいぞね。ほんでも、今日は、まだマシな方でないけ」
「ん〜、ほやね。きんにょどま、ハクラミおこしそーやったもんね」
「ほや、ピースライト、くだいま」
「いくついるが?10個け?」

「ほないじょに、いらんぎ。ひとつだけこーわいね」

「え〜ぇ。はい、これね。・・・お〜、そうや。あて、あんたにおーたら聞こ思っとったげ」
「なんやったいね」
「文章の書き方教えて下いまね」
「何言うとるが。いっつもあんた、まいこと書いて新聞に投稿しとるがに」
「ほんやけど最近、なーんも書くこと無いがになってもたぎて」
「ほんなもん、おれどま、あんたに何教えるこっちゃいね」
「ほんなこと言わんと。人の話、聞きゃ、タシになる事あるわいね。ま、これでも食べさっし・・・」
「おや珍しや、今じぶんミカンやがいね」
「ほれ、まいぎよ〜」
「うゎ、ちべたい・・・お〜ぉ。・・・まんでまいわ、これ」
「ねぇ、何か、まい方法ないけ?」
「ほんなら〜、日記でも書いたら、どーやいね」
「日記ね〜」
「おいね。寝っとき枕元にでも置いとって、今日あったこと書いといたら、いーがでないけ」
「ほ〜言わぁ、日記てが、長いこと書いたことて無いぞいね・・・ちょんこい時、ガッコの宿題に書いたぐらいやわね」
「てんごみたいがでも、メモみたいがでもイイと思ーけど」」
「そやね〜。あ、これ、つべたい缶コーヒー飲まっし」
「うん。・・・あのね、ついでに新聞の切り抜きとかも一緒に貼っといて、後で、もっしょいがだけ書き直したらイイがいね」
「そやね〜。ほしたら忘れんぎねぇ。やってみようかね」
「やらっしやらっし。・・・あ〜、オレまだ仕事の途中やったぎ、じっくらーとしとられんぎったわ。」
「あれぇ、ほんながかいね。こんな、あっついがに、せーでるこっちゃねぇ」
「あんたも、メシマエから仕事しとったぎろ」
「おいね、皆なダケダケに、たいそいけど、せんならんもんね」
「ほんなぎね。ちきない言うとられんもん。まーかった。いくらやいね?」
「260円やわいね」
「あんた、ほれやったら缶コーヒーとミカン代、まざっとらんがいね」
「ほんなが、いらんわいね。教えてもろたぎもん」
「教えたて程、たいそな事言うとらんぞいね。おりゃまたあんた、さんにょ出来んがかと思たがね・・・」
「何、ダラなこと言うとんが、ほんだけまで、あじゃかしぃないわいね」
「ほんなら、ごっつおさんやったね」
「え〜ぇ、こんだまた、ゆっくら−と話、せんかねー」
「ありがとね〜」
「また、いらっしね〜」

・・・ここじゃあ、商売どま成り立たんぞいね〜

 
     

 

いっちゃったら忘れたぎけど、ある日の日記やわね。能登の方言だけで文章書いたぎけど、こりゃまた、まんで読みにくいがや。ちょっこしだけ、かんにんしてくだっし。ほやけどね、書くがも、うざくらし−なるほど書きにくいぎわね。

こんな話、あったがあったぎけど、ほんまは、こんだけまで能登弁てが、今は使うとらんぎ。(^^;

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