2003年8月

情報誌「能登が好きVol.1 Vol.2」編集部

能登の暮らしと文化を見つめる 2003

 

 

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能登草木の染め研究室

 ●8月24日(日) 毎日が、お祭り、お祭り、お祭り・・・
 


お盆が終わって休むまもなく毎日がお祭り!

能登の人間としては、キリコを見ると血が騒ぐ。もちろん私の住んでいる集落のお祭りには、キリコを担ぎに出る。神事であるから氏子としては準備をして宵祭り、本祭りの進行を支えなければならない。

19日の早朝5時から激しい雨の中、神社の草刈と社の中の清掃などなど。一方、家では妻と母、子供たちも総動員でお客さんを迎える準備をする。夕刻玄関の提灯に灯かりをともすころ、ひとり二人と順番に肩当てを持ってお客さんがやってくる。

私もゆっくりしたいところだが、キリコを担ぎに出なければならない。ここはお客さん同士で飲んでもらって、9時には法被を着て肩当てを持ってキリコのある広場へ行く。

という祭りが各集落に続き、ようやく24日の夜で一段落した。・・・この近隣の集落のお祭りに出かけなければならない、というのが・・・ちょっと義務感あり(^^;)・・・いや・・・肩が痛くって(ーー;)

もっとも、私は座敷祭りで連日酒を飲んでいるだけなのだが・・・いや・・・肩が痛くって(ーー;)

よって、キリコの動いている写真などを撮ることが出来なかった。・・・いや・・・肩が痛くって(ーー;)

20日の本祭りは、集落内を神輿で周り終わると夜。その後打ち上げをして、21日の朝、神社の片づけをしてようやくお祭りが終わるのだった。

というわけで、今年も能登の代表的なキリコ祭り「宇出津の↑あばれ祭り」の写真を使いまわすしかないのだった。

 
 

 

この祭り、能登の多くの地域、集落で9月末ころまで連日続く。

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 ●8月17日(日) テレビ生放送・・・その顛末
 


『能登が好き』編集部のテレビ初出演・・・「てれび金沢・じゃんけんサタディー」集まった編集部員は6名・・・みんなに一言ずつ話しをしてもらいたかったけど生放送というのは難しいなぁ〜。少しはPRになったのだろうか?

「あと30秒」のカードを見て「インターネットで『能登が好き』と検索してください」と言った私。早速「テレビを見て読みたくなりました。1・2号注文します」の連絡を頂きました・・・2件ですが(^^)有り難うございます!


「ひまわり村」でのリハーサルと遊びに来てくれた知り合いの子供たち

リハーサルがあって、ワイワイやっていたら、ちょっと緊張感が無くなってしまったかもしれない(^^;)『能登が好き』も『草木染め教室』もメンバーそれぞれテレビ出演を楽しむことができたようです。

 
 

 

と言われてしまった(−−;

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 ●8月15日(金) このアジは生涯忘れられないと言った
 


奥能登の郷土食の一つに「ひねずし(なれずし)」がある。本来は柳田村、能都町の神野地区、瑞穂地区など山間部で保存食として作られていた。魚はアジ、ゲンチ、メバルからフナ、ウグイの淡水魚まで、その土地と家によってだが、炊き立てのご飯、唐辛子などと共に漬けこんで重石をかけて1〜2ヶ月間醗酵させる。

海を目の前にした地区では、こうした保存食を作る習慣は無かったようだが、近年、7月7日の「あばれ祭り」の頃から能都町のスーパー等で売られ始めるようになった。

これは、非常に好き嫌いがはっきりする食べ物だ。

我が家でも、母が能都町の実家で作っていた方法で50年間作りつづけられている。妻も結婚した頃は顔をそむけていた・・・が、母の手伝いをして漬け込むこと18年。最近は好んで?食べるようになった。もちろん、私は大好物だ。


京都で染色を学んでいた頃、先輩が夏の能登を旅して我が家に泊まった。私は先輩の目の前にどうぞと出した。6人いた先輩の4人が顔をしかめた。・・・後日、諸兄は「あれは生涯忘れない・・・トイレの匂いだった!」と言った。・・・そうかもしれない(^^;

先輩の2人だけが食べた。彼らは滋賀県の「ふなずし」や「くさや」を食べれる人たちだった。「美味、絶品!」だと言った。醗酵した鯵の身も骨も口の中でとろけてチーズのような食感だ。

もちろん、魚の生臭さがあったり酸味が強すぎてはいけない!理想は、それでも鯵の新鮮な姿が残っていることだ。そして、醗酵したご飯の色も汚れていてはいけない・・・店で販売されているものの中には、安定した商品にするために塩分も高く、醗酵促進の為に酢を加えているものもあるようだ。

やはり家庭で作られたものが味が濃いと思う(^^)そして、家庭毎に味が違っているから面白い。

という持論から、その後も夏のお客さんが来ると食卓に敢えて登場させている。反応をうかがうのが楽しみだ。やはり、初めて食べる人の多くは拒否感を示す。まれに、ばくばくと数匹食べる人がいる。

「あ、3匹までにしておいたほうが良いですよ」と、私が言う。

 

 
 

ふっふっふっ・・・私も1食につき3匹までで〜す(^^

食欲の落ちる時期でもご飯が進みます。お酒も進みます・・・もっともっと食べたくなる要注意食品なのですよ。

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 ●8月14日(木) 能登の家には、1軒毎に教会がある!
 
これは以前に聞いたネタ。

日本の家庭にホームスティした外国人が「やっぱり、日本はスゴイ!。どの家にも教会がある!」と驚いたそうな。何の事はない。お仏壇がデンと構えているのを見て教会だと思ったとの事。この話のオチは「もっと驚いたのは、日本人が、その教会にお参りしたのを見たことが無い!」というものだった(^^;

能登は信仰心の強い土地がらだから、お盆はもちろん命日などにお参りしている家庭も多いし、我が家では月命日も精進料理を食べている。禅宗の家庭などではお盆の3日間、3食とも精進料理を食べ先祖の供養をしている処もある。

ということで、我が家のお仏壇の写真を撮ってみた。とりたてて立派なものではないが、なるほど「教会」と見えなくも無い。家によっては、数百万円のお仏壇を入れているし、輪島塗りの1千万円を越す商品を見たこともある。それなりに黄金の国、ジパングの雰囲気は田舎に行くほど今でも残っているかも・・・。

せめて、この3日間はお墓参りをして仏壇に手を合わせてみる。平素の信仰心の無さをお盆で埋め合わせているのかも知れないけど>私(^^;

 
 

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 ●8月12日(火) 私の心が動くもの
 
『能登が好き』という情報誌を創刊し2号を発行してもう8ヶ月が過ぎ、振り返る時間だけはたっぷりととることができた・・・サボってるという意味か?(^^;

1・2号を振りかえってみると、能登に暮らしている人たちの「実体験を伴った活動報告」的な内容が良いという事だった。「能登に暮らしている人間にしか作れない本」=「私たちにしかできない本」=「私たちが作る意味がある」ということで、それが『能登が好き』にはふさわしい内容になった。

「能登の暮らしと文化を見つめる」などという大それたテーマを掲げたけれど、何の事はない。私たちが暮らしている中で興味のあることや大切だと思うことを書くにすぎない。

私たちは本作りのプロではない。私は職業上、職人的なことやプロという意識にはこだわりがある。プロならばクライアントのどのような要望に対しても一定以上のレベルで応えなければいけない。その報酬金額の多少にかかわらずだ。だが、『能登が好き』という本は、書きたくないことは書かないで良い。参加者が書きたいと心が動いたものに対して真剣に取り組めば良い。

ということだけど、1・2号の傾向は見事に偏っている(^^;)それは、
1:能登に暮らしている人が、自主的にやりたいと思って活動していること
2:個人の問題ではなく地域や集落に対して広がりがあること
3:土地に根ざしたもの・土着性や独自性があるもの
4:新しい出合いや発見があること

などだろうか・・・。例えば没になるもの・・・政治的、宗教的偏りのあるもの。国、県、市町村などの助成や補助による事業、そして個人の為だけの活動。などなど。もちろん、それはそれで構わないけれど、その方面でPRができているはずだから『能登が好き』で取り上げる必要もなさそうだ。だが、そうした活動の多くは、補助が無くなると解散したり活動自体が無くなってしまうことも多いようだ。

時々、『能登が好き』は、「何処か,何かの補助や助成金を貰ってやってるんでしょう」と言われる事がある。残念(?)ながら・・・全くない!

ということで、

 
 

あ・・・あは・・・・・(ーー;)

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 ●8月3日(日) 夏の牡蠣貝を食べる!
 



ようやく陽射しが夏らしくなってきた。

2日の夜は地区住民総出のバーベキュー大会。

老いも若きも、ご近所さんも通り掛かりの人も、「ちょっと寄ってかっし」で、京都の料亭なんかへ卸している糖度の高いスイカなんかも食べることができる。

広場に作った仮説ステージで唄っているのは、職業研修にきている中国人女性。その前には子供と老人用に12畳分のたたみにテーブル。

網の上には焼き肉や野菜はもちろんのこと、青年団有志が午前中に海で穫ってきたサザエが約300個。当人曰く、箒でかき集めるようにして一時間程で獲ってきたのだと。

極めつけは老人会有志が持ってきた「岩牡蠣」。牡蠣は冬にしか食べないというのは常識だけど、この土地では夏に新鮮な牡蠣を食べることができる。もちろん丸1日を過ぎて、お腹を壊したという話は聞こえない!

どれだけの人数が参加していたのか…100人は越していたようだが、誰も真剣に数えていなかった。

ちなみに参加費は1人100円・・・(^^;

過疎地の夏の夜の賑わい作りでもあった。準備や後片付けのために青年団が頑張った。

 
 

(^^;)・・・こんな豊かなバーベキューをしてみたくないですか?

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 ●8月1日(金) もう若くはないという実感・・・?
 

実は、こちらのギャラリーには何度も観に来たことがあって、私のイメージの中で結びついていたものが今回の作品創作に繋がった。

木綿や麻という気の張らない布の素材を使って素朴な文字を描きたい。・・・私の場合は書も描く気持ちなのだけど・・・ローケツのカスレと染めの色が染み込む面白さを追いかけて、ケレン味や大げさなテクニックを使わないようにした。

若い頃は、上手く見せようという気持ちが強かった。大小、強弱、濃淡。そんな見せるためのテクニックを懸命に学んだような気がする。

息を止めて張りのある線を引くことができるのを誇りに思った。味のある線に瑞々しさや枯れた表情を狙いどおりに持たせようとした。

あざといまでに見せる方法を使いこなそうと思っていた頃があった。

今、気負うこと無く、力むこと無く・・・白い生地の上に、太い筆にたっぷりとローを付け、ゆったりとした気持ちで置いていきたいと思った。・・・それが染め上がりと結びつくとは限らないかな?・・・(^^;

ゴバイシとインド藍で染めた。

そんな染を18点ほど並べてみました。


本日から8月30日まで(31日は作品の入れ替えのため展示はありません)七尾市『しら井』さんで『草木染め展』

お店の外観は能登七尾市の民家の特徴を残したたたずまい。ミニギャラリーの展示雰囲気も落ち着いた趣がある。

 

 

・・・というのが今の私だろうか???(^^;

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