2003年11月

情報誌「能登が好きVol.1 Vol.2」編集部

能登の暮らしと文化を見つめる 2003

 

 

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能登草木の染め研究室

 

 ●11月25日(火) 「500人の観客の前で・・・(^^;)」
 
今年もやって来ました。地域の文化祭。

町の文化祭は絵を1、2枚出品するしかないのだけど、私の暮らしている町外れの地域では人口1000人ちょっとで500人の観客を集めるステージがある。そこで行なわれる田舎芝居に端役として私も舞台に立つ。

 
困ったことに、私に与えられる配役は、こんなのばかりだ・・・(−−;

本人の名誉?の為に言っておくが、この役が好きなわけではない!なによりセリフが多いのが困る・・・ほとんど満足に覚えられないのだ(−−;


しかし、台本を見てすぐにこの役のセリフを書きなおすのも私である。無謀にも昔使っていたこの地域の能登弁をどれだけ使えるかに挑戦するのだ。

そんな中で今回どうしても入れたい言葉があった。「ふがかく(ほがかく)」。意味は「匂いを嗅ぐ」。推測だけど「芳香、かぐわしい」が転じたものではないかと思われる。そのほか、「はんかくさい」「いざわるい」「あじゃかしい」「だっちゃかん」等など20語ばかり使おうとして・・・舌がもつれた・・・(−−;)詳しくはこのサイトにある能登の方言へ。

あえて子供達の前で意図的に使って見せる。・・・反応は・・・???(((−−;)「変なおやじ」のような感じかもしれない。

 

でも私たちが今使わないと、もう、無くなってしまう!

・・・。

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 ●11月15日(土) 「この選挙の投票は無効だ!と叫んでみる!」
 
第四十三回衆院選挙・・・結果は、それぞれで判断するとして、この投票は無効だ!と叫びたい。

小さな集落の小さな選挙投票会場。
町役場職員から衆議院小選挙区の候補者氏名を書く投票用紙を貰い、ステンレスで仕切られたコーナーへ行く。備え付けの鉛筆を持ち金属面の上で候補者の氏名を書く。・・・静まり返った会場には、ある種の緊張感がある。地域の選挙管理委員立会人が7,8名、顔見知りの人たちが並んでいる。

候補者の氏名を書く。カリカリカリと文字を書く音がする。・・・これって、漢字を書いたのか、ひらがなを書いたのか、画数が多い名前を書いたのか、耳を済まさなくても音で判断できそうだ。斜め後ろから見ている選管は、投票者の視線や記入の様子で、ほぼ誰を書いたかは特定できると思う。

小選挙区の投票が終わると政党の比例代表投票用紙と、最高裁の判事九人の国民審査の用紙を貰い、再び記入場所の金属コーナーに戻る。

最高裁の判事の不信任には×印を書くようになっている。
知り合いの何人かに「音が響くから何も書かなかった」という声があった・・・オイオイ(^^;そういう理由で書かないのかい?だいたい「何も書いてない場合は信任」というのは変だ。信任は○を付け不信任は×にして、何も書かないのは無効というのが普通の判断だろうに・・・。

 
 

これは、きっと音がすると書きにくいだろうという陰謀のもとでの投票方式に違いない!?等と思いながら、敢えて×印を付けてみる。カリカリ・・・この時の会場には、投票者は私だけ。選管には、×を書くのに要した時間が分かってしまうし、音の響きで×印を何個書いたかまで確実に分かるはずだ。

んムム・・・妙に張り詰めた空気があるではないか!

やっぱりおかしい・・・

・・・。

という、総選挙への一週間遅れの感想。

あの堅苦しい雰囲気は、若者ならずとも選挙に行くのが嫌になる。選管は選挙キャンペーンのマスコット人形着ぐるみでも着ていたら良いのに・・・と思うのは私だけだろうか・・・いや、もちろん棄権したことは無いのだが・・・(^^

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 ●11月7日(金) 「旅の者」
 
先日「能登が好き」の読者からお便りを頂いたが、「能登の良い部分ばかりでなく嫌な部分も少し取り上げたらいかが?」とあり、その例の一つとして「旅の者」という言葉があった。

能登で使われる言葉で排他的な意味を含んだものに「旅の者(もん)」というのがある。よその土地から来て、その土地に住みついた人に対して使う言葉だ。これに対して「旅の衆(し)」といえば旅行者でお客さん的なイメージがあり、生まれながらの土地の人間を「地の者(じのもん)」という。

さて、この「旅の者」だが、集落の行事やしきたりなどに口を挟むと「旅の者のクセに出しゃばんなまい!」と一蹴されることがある。地区の長老などに言われたら、その言われた人は二度と寄り合いに出てこなくなるほどの言葉だ。ある時、この地区で20年以上も暮らしているオヤジさんが、酒の席で恫喝されて「悔しくて情けない」と私の前で涙を流したこともあった。

私は能登以外に京都と金沢に暮らしたことがあるが、こうした古くからのしきたりが残る格式のある町には、もっと「囲い込み」の激しいところもあるようだった。また、個人的に縄張り意識を強く持っている人もいて・・・ま、これは、何処でも同じようなことかもしれないけど・・・。

私はこの土地で生まれ育った「地の者」だが、10年間をよそで暮らし21年前に戻ってきた。父が亡くなっていたから家長として地区の集会や葬式や祭りなどに出席しだした頃、過疎化がすすむことで年々昔ながらのことが負担になり始めた頃だ。「もっと、簡略化したらイイのに・・・」と私が言った。「わりゃー旅の者みたいなこと言うなまいや!」と言われたことが何度もあった。

私も地区の寄り合いに出るのが嫌になった。しかし、それは母や親戚が許さなかった。地元の人間のしがらみが許さなかったのだ。私は「旅の者みたいなヤツや!」と言われ続け、出たくもない寄り合いに出るしかなかった。・・・本当の「旅の者」ならば出なくてすむのに・・・と、正直この土地の暮らしを疎ましく思ったこともあった。

そして20年の歳月が流れた。冠婚葬祭も昔ながらのしきたりで行なうことができなくなってしまった。もちろん、まだまだできることは行っているが年々簡素化されている。本当の過疎地になった今、人手が無くて昔どおりにやろうとしてもできないのだ。

「故郷の原風景」などという言葉が旅のキャッチコピーに使われるようになった。皮肉にもグリーン・ツーリズムなどで、昔ながらの暮らしがお金になる時代になってきた。田舎に居ても昔の暮らしが懐かしいくらいだ。

 
 


さて、「旅の者」と言われ、悔しくて泣いたオヤジさんだが、定年退職後の現在は区の会計を任されている。「旅の者みたいなヤツ」と言われた私も、いつのまにか地区の行事を取り仕切っていたりする・・・。昔ながらのやり方を真似てたりして・・・(^^;)・・・そういえば、区長さんも婿さんで、よそから来た人がなっている。

本当に人が居なくなった過疎地では、「旅の者」であろうが「地の者」であろうが、地区の行事に参加し協力して地区を支えてくれる人だけが頼りになる。

あぁ、いつしか老人の一人暮しの家が増え、・・・。

後10年もしたら、私も頑固な長老への道を歩むのかぁ〜?(^^;)

・・・

そういえば、「能登が好き」の参加者って「旅の者」が多いんだけど・・・。

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 ●11月3日(月) 文化って・・・何?
 

2000年11月3日(金) 「文化の日」について書いた文章を再掲してみる。・・・

「文化の日」かぁ〜。

日本は文化国家になったんだろうなぁ〜。・・・。そういえば、最近「文明」と言う言葉を聞かなくなった。

「文化」という言葉の内容も随分変わってきたようだ。私が幼い頃は「文化」と言えば、教養や芸術など高尚で知的レベルの高いモノ、と言う感じだった。

今の私には、人間の暮らしの中から産み出されるモノ、また、人間の活動そのもの、と言う感じがしている。最近では、動物にも「文化」が存在する、と言われているようだ。

かっては「文武」として、「文」と「武」を分けて考えていたし、「文化系」「体育系」と分けていた時もあるが、スポーツでも大相撲文化、プロ野球文化史と名付けることもある。最近は生活文化、風俗文化、文化施設、文化会館も流行だし、「えせ文化人」「文化病」なんて言葉もあり、「文化」について考えると結構面白い。

もちろん、インターネット上で構築されるモノも「文化」になる。・・・そのうち、「 I T 文化論」なんてネ。

元々、日本には「文化」と言う言葉は無かったらしい。近代以後、西洋語[civilization] [culture] からの翻訳で 明治時代の「文明開化」と言うように、遅れていた国家が先進国に追いつくために使った。

そういえば、文明の発達していない国や地域を「文化の無いところ」なんて表現もあった。ま、これは先住民や地域の文化を尊重しない先進国(?)の奢りの表現だが。

時々「田舎には文化がない」とか「文化的に遅れている」等と、のたまう人もいる・・・?だから「文化ホール」なんか、田舎には一杯建って、遅れを取り戻そうとしているのか?・・・なんっつて(^^;)・・・。そんなコンプレックスも含めながら、「生きている人間が、暮らしの中から産み出すモノの全てが文化」なのじゃぁあああ〜〜〜、と私は、ちとムキになってみる。

戦争に負けた日本は、日本国憲法に「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とした。

「文化の日」を1948年に制定。その後、日本は「経済大国」から「文化国家」へと「飛躍的発展」をとげる。

文化、文明の発達しきった国家は、「文化病」が蔓延し遊興、怠惰、退廃の道を歩み、滅んでしまった文化、文明も多い・・・。

ちなみに「文化」の反対語は「自然」

ふ〜〜〜ん。

自然を人間に都合良く作り替えることが西洋の「文化」だったんだ。では「文化」という言葉の意味も変わってきたことだし、「自然と融合、共存する」を「日本的文化」ということにして位置づけよう。

・・・さしずめ草木染なんかピッタリ!じゃないですか・・・ニャハハ、なんという我田引水!

等と、分かったような、分からないような「文化の日」であった。

参考  「一語の辞典 文化」 柳父 章 著   三省堂

・・・

へへへ、昔の文章で、
今日の日記を誤魔化す能登の手であった(((((~L~;

 
おばあちゃんたちの草木染め
2003年町民文化祭に出品
毎日の暮らしの中での作業
   
 

・・・・。

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 ●11月2日(日) 年に1度の魚釣り。
 

まるで夏の日のような暖かさの中、親子磯釣り大会に出かけた。

私が魚釣りをするのは年に一回、この時だけだ(^^;)家の目の前が海だというのに・・・腕の良い漁師だった父からしてみると、小さな時から絵ばかり描いていた息子は、ナンとも寂しい限りだったかもしれない。

わが息子は、私に似ず魚釣りが好きなようだ。いつのまにか針をつけることも覚え餌のゴカイをうまく針に沿わせて付け、好きなように釣っている。

海沿いの子供達は、友達との遊びの中から自然にそんなことを覚えていく。

 

この磯釣り大会は地域の防犯委員会の皆さんのお世話によって、年に1回催されている。彼らの活動はカーブミラーを磨いたり、祭りの夜や年末に地域を見まわったり、文化祭で防犯寸劇を演じたりと、年間を通じでとても積極的だ。

少年犯罪がマスコミで報道され学校や社会のせいにされるけれど、その土地に暮らしてる人が地域を見つめていることが最初に必要なのだと思う。もちろん、それだけで解決ができるとは思わないけど、少しは未然に防げると信じられる。

そういえば、駅でタバコを吸っている高校生が居ると聞いたとき、朝の早くから見回りに行ったことがあった。訪問販売が来て高い布団を売りつけた話があればすぐに駐在所に連絡をしたこともあった。それは今でも・・・あぁ。数年前までは私も防犯委員だったのだった・・・なんだ、妙に肩入れすると思ったら身内話だったのか、と言わないで・・・(^^

 


さて、磯釣り大会。

アイナメやイトヨリを

ふっふっふっ((((^^

たまには親子で魚釣りも良いものだ。

そういえばこんなページもあった

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